大手食品メーカーの若手社員が地域の食文化を学び地方の在り方について考える研修会が香川県三豊市で開かれています。
研修に参加するのは東京や神奈川などで働く大手食品メーカー「味の素」の若手社員7人です。三豊市での研修のテーマは「伝統の食文化」を学ぶこと。
23日は香川の郷土料理、「白みそあんもち雑煮」と瀬戸内海で採れた「イリコ」がふるまわれました。
(研修の様子)
「おいしいイリコの見分け方の1つなんですけど、口が空いているのがたまに入っているんですけど、お湯に落ちる瞬間まで生きていたので、この袋の中でもさらにおいしい」
食事のあとは、市内で数多くの飲食店などを経営する三豊市出身の今川宗一郎さんとのトークセッションです。
(株式会社イマガワ/今川宗一郎 代表取締役)
「ここ飲食、豆腐製造で20坪くらいあります、家賃いくらでしょう。1万円、いい線いってますね、6万円です、年間で」
ここで学ぶのがもう1つのテーマとなる「経営者目線の育成」です。
(株式会社イマガワ/今川宗一郎 代表取締役)
「自分たちのやりたいことに集中できやすいことが、こういうローカルだとできやすい。自分の見える範囲の人たちが幸せに暮らせるような町を自分たちで作るっていうのが、そこに一番のモチベーションがあって、一番楽しみを感じています」
「味の素」は若手社員を中心に地方での研修会を2022年から始めました。
社員の能力を高めることが持続可能な社会の実現につながるとし、今回の体験で感じたことを日々の業務にいかしてほしいとしています。
(参加した20代社員は―)
「まだまだ地域活性化できるっていうのを体現できている地域かなと思う。チャンスがある所を探していくっていう考え方自体すごい参考になったなと」