岡山エリアで約20年ぶりとなるJR西日本の新型車両「Urara」がお披露目されました。
岡山電車支所で報道陣に公開されたJR西日本の新型車両227系、愛称は「Urara」です。
山陽本線などに導入予定で、岡山の桃や福山のバラなどをイメージしたピンクがシンボルカラーです。2022年3月に引退した「サンライナー」を思い出させるラインも特徴です。
先頭車両にある板状の部分は「ホロ」と呼ばれ、ホームに止まっているときに客が線路に落ちるのを防ぎます。
(記者リポート)
「運転室です。車でいうこちらがアクセル、こちらがブレーキです、奥にはスイッチが付いていて、スイッチを5秒間離したままにすると自動でブレーキがかかります」
運転士に異常があったときに電車が止まる装置の導入は岡山エリアで初めてです。
岡山エリアへの新型車両の導入は「マリンライナー」以来約20年ぶりで、内装も変化しています。車両の出入り口の近くは座席を減らして広くなり、手すりの数は「マリンライナー」の約1.5倍に増えました。バリアフリーのトイレや防犯カメラも設置されています。
従来の車体は鉄ですが「Urara」には鉄より軽いステンレスが使われていて、これまでよりも電気代を約30%減らせるということです。
(JR西日本 岡山電車支所/河村亮 支所長)
「一番の魅力は安全性の向上、そして快適さの向上です。岡山と言えば、岡山の電車と言えば、この『Urara』をイメージしてもらえる車両にしていきたい」
最後に少しマニアックなポイント紹介します。運転席からホームを確認できる「車側カメラ」を取り付けることができます。将来のワンマン運転に備えた設備です。
「Urara」は新年度から山陽本線などに順次導入され、エリアの車両約300両のうち101両が置き換わる予定です。