3月18日に開幕する春のセンバツ高校野球。香川県からは英明と高松商業の2校が出場します。
高松商 伝統の「守り勝つ野球」で目指すは4強
高松商業は2022年のチームを超えるため、「守り勝つ野球」を体現します。
4年ぶり28回目のセンバツ出場となった高松商業。
3月10日の組み合わせ抽選会ではキャプテンの横井が開会式での選手宣誓の大役を引き当てました。
(高松商/横井亮太 主将)
「正直とてもびっくりしています。高松商業の伝統的な言葉として『一枚岩』という言葉があるので、そのような言葉を入れていきたい」
高松商業は2022年の夏、巨人ドラフト1位の浅野翔吾を擁し、甲子園で52年ぶりにベスト8まで勝ち進みました。
(高松商/長尾健司 監督)
「去年は浅野を中心に、破壊力と言いますか、一球でゲームの流れを変える攻撃力が魅力だった。今年の2年生を中心としたチームは、しっかり守ってリズムをつくりながら、全員が粘り強く戦っていく、接戦をものにする(チーム)」
今のチームは堅実な守備が持ち味。2022年秋の四国大会では4試合でエラーはわずか1つ。決勝まで勝ち進み、センバツへの切符をつかみました。
(高松商/横井亮太 主将)
「ピッチャーを中心として守り勝つ野球は、少しはできるかなと思っていて。打ち取った打球を確実にアウトにとっていこうという声掛けは全員が徹底してやっている」
「守り勝つ野球」の中心はエースの大室亮満。
188cmの長身から投げ込む角度のあるストレートが武器で、秋の四国大会では準決勝までをほとんど一人で投げ抜きました。
(エース左腕/大室亮満 投手)
「初回や序盤の3回をどれだけ自分がスムーズに切れるかで、チームの流れは変わってくると思うので、とにかく立ち上がりに100%の力を出せるように準備していきたい」
「守り勝つ野球」で、先輩たちが届かなかった高みを目指します。
(高松商/横井亮太 主将)
「去年の3年生たちを超えるために、ベスト4を目指してやっていく」
英明 スピード鍛え抜き悲願の1勝へ
5年ぶりにセンバツの舞台をつかみ取った英明。
秋の香川大会2戦目から四国大会決勝まで7試合連続で2点差以内で勝利。接戦をものにする勝負強さが持ち味です。
部員27人のチームをプレーと声で鼓舞するのがキャプテン・中浦浩志朗です。
(英明/中浦浩志朗 主将)
「キャプテンとして、どんなに逆境の場面でも、どんだけ負けてても、最後まであきらめないぞっていう声っていうのは、常に出し続けたい」
この冬、英明がテーマに掲げたのは「スピードアップ」。筋力トレーニングや走り込みなどで下半身を鍛え上げました。
(英明/香川純平 監督)
「ピッチャーだったら球速、バッターは打球速、守りだったら反応とか、あらゆるところのスピード感。どんな展開になっても、慌てることなく、どっしりと野球ができるように」
過去2回出場したセンバツはいずれも初戦敗退。春夏合わせて4度の甲子園優勝を誇る強豪・智弁和歌山を相手にセンバツ初勝利を目指します。
(英明/中浦浩志朗 主将)
「最後まで諦めずに、目の前のプレーに全力を注ぐっていう野球を甲子園でも変えずに、最後まで粘り強い自分たちの野球ができたらと思います」