香川県丸亀市のNPO法人が、病気の子どもやその家族をサポートする施設をオープンしました。就職に必要なスキルを養える「マイスタースクール」など、新たな取り組みにも挑みます。
(未来ISSEY/吉田ゆかり 代表)
「まだまだ社会の認識としては『病気を治すのが先でしょ』とか、元気になってから働いたらいいんじゃない、学校に来たらいいんじゃない』。生きること、治すこと、うまく病気と向き合うことをあきらめていないのにシャッターを閉ざされてしまう社会です。どこにも日本中お手本がなく、未知の世界ではありますが、よりどころから自立支援まで、ここがみらいキューブです」
丸亀市の「みらいキューブ」は、小児がんなどの病気と闘う子どもやその家族が集える場として7日にオープンしました。
お茶を飲みながら悩みを語り合えるカフェや、ゆったりと自由な時間を過ごせるスペースがあります。
また、長期入院で学習が遅れた10代や、看病のために職場を離れた母親らが、就職に必要なスキルを養える「マイスタースクール」も7月から開かれる予定です。
開設式には香川県知事や丸亀市長ら約40人が出席しました。
みらいキューブを運営するNPO法人「未来ISSEY」の代表、吉田ゆかりさん。自身も子どもの闘病を経験した当事者で、同じ境遇の人たちをサポートしようと、2018年からさまざまな活動を続けています。
(未来ISSEY/吉田ゆかり 代表)
「マイスタースクールをして就職支援までするというのは、私たちが調べる限りではありませんので、そこにどうやって取り組んでいくかということが大きな課題であり、ここがうまくいけば、日本全国に同じようなところが増えていったら……という期待を込めて頑張ります」