仮想現実の世界でハラスメント被害を体験します。岡山県真庭市がVRゴーグルを使ったハラスメント研修を行いました。
(記者リポート)
「こちらが研修で使うVRゴーグルです。ゴーグルを通して映像を見てみると……」
ハラスメントの擬似体験ができるVRゴーグルを使った研修です。
真庭市の幹部職員 約30人が参加し、パワハラとセクハラを被害者や第三者の視点で体験しました。
このVRゴーグルは、研修システムの開発などを手がける「NTTラーニングシステムズ」が2020年に開発しました。
ハラスメント動画は23種類あり、被害者の気持ちを知ることができる他、悪意なく掛けた言葉がハラスメントにあたる場合があることなどを学ぶことができます。
(NTTラーニングシステムズ/南 賢造さん)
「ハラスメントと指導の違いというふうなところをですね、このあたりの観点なんかもVRを見ていただいて気付いていただいて落とし込むというところでより理解を深くしていただくというところですね」
参加した職員は動画を見た後、意見交換をしました。
(意見交換する職員)
「みんなの前で言わんでもちょっと呼んで言うとか」
「自分だけじゃなくて周りの人も嫌な気持ちになるような気がしました」
「『クライアントが理解できると思っているのか』というような、答えに困るようなことを言われるのはちょっとプレッシャーがあるなと思いますね」
このVRゴーグルを活用したハラスメント研修は、岡山県の自治体では初めてだということです。
(参加した職員は―)
「本当にリアルな場であれば周りを見てということはできないんですけれど、映像なので顔を振れば周りがどういうふうに見ているかとか、どういうふうに態度をとっているかというのが映像上では分かるので周りに与える影響というのは分かりやすいかなと思います」
「職員に立ったままで話をするとか、近づきすぎるということを反省というか気を付けないといけないなということをきょうは気付かされました。実際にリアルな体験だったなというふうに思いました」