香川県議会議員8人のブラジルなど3カ国への派遣の見直しを求めた市民団体の陳情2件を、県議会の委員会がいずれも「不採択」にしました。
香川県議会の計画書によりますと、移住者や現地の県人会との友好親善を図るため、2023年11月、議員8人が池田知事に同行してブラジル、パラグアイ、アメリカを訪問します。派遣費用は総額約2100万円です。
これに対し、あわせて3つの市民団体が「多額の公費をかけた派遣は物価高騰に苦しむ県民には理解できない」などとして、派遣人数を1人に絞る陳情と派遣を中止する陳情を提出していました。
7日開かれた県議会の総務委員会で陳情の採決が行われ、いずれも不採択としました。
委員会の場で不採択の理由は明らかにされないため、派遣される議員2人に話を聞きました。
(派遣議員 立憲・市民派ネット/森裕行さん)
「大勢の方に来ていただきたいというのが向こう(ブラジルなど)にいる方の基本的な本音だと思うので、そういう意味で言うと、ある一定の(数の)人たちが行く必要があるのではないか。(Q.そのために8人は妥当?)妥当……、人数がどうかというのは何とも言えません」
(派遣議員 自民党香川県政会/山本直樹さん)
「ぜいたくに行くというのはそれは考えないといけないと思いますけど、できるだけたくさんの人が香川県民として皆さんのことを忘れていないよということは、やっぱり私は必要だと思う」
(陳情した/松崎光成さん)
「いくらでも使い道はあると。困っている人たちに。なのに2000万円も、自分たちのために使うと。県民のためを考えていない2000万の使い方であるという点で許せない」