夏の高校野球岡山大会で優勝し6年ぶり2度目となる夏の甲子園への切符をつかんだおかやま山陽。2023年は、2人のキャプテンが投打でチームを引っ張りました。
夏の岡山大会決勝の翌日。おかやま山陽の選手たちは甲子園に向け始動しました。
6年ぶりに夏の岡山の頂点に立った山陽。チームを支えたのは2人のキャプテンです。
決勝で、試合を決めるタイムリーツーベースを放った渡邊颯人(3年)と、7回から登板し無失点で試合を締めたエースナンバー・井川駿(3年)。
(おかやま山陽/井川駿 主将[3年])
「周りのみんながしっかり声をかけてくれて、いつもより声をかけてくれるのが耳に届いていたのでいい力感で投げることができました」
(おかやま山陽/渡邊颯人 主将[3年])
「(決勝打は)チームのみんなが打たせてくれたというか、仲間の声援が後押ししてくれたなというのが一番です」
決勝の舞台で投打の立役者となったダブルキャプテン。2人は同じ保育園に通っていた幼馴染です。
小学校と中学校では別々のチームで野球をしていましたが、高校で再会。ともに甲子園を目指してきました。
(おかやま山陽/井川駿 主将[3年])
「自分が多分先に(進学が)決まっていたんですけど、渡邊からLINEで『お前と一緒の赤いユニホームを着る』という言葉をもらって。保育園から仲良くて、小学校でも一緒にプレーしたいとずっと思っていて、それが高校でかなって、その時はすごくうれしかったです」
一緒にプレーすることを望んだ2人。夢の舞台にあと一つと迫った決勝では、井川がマウンドに登った直後の7回に渡邊が決勝打を放ちました! その時、井川は……。
(おかやま山陽/井川駿 主将[3年])
「ちょうど自分、見ていなくて……。みんなが『うわー!』みたいな声援でパッと見て、どこに飛んだかも分からずに。気付いたら渡邊が2塁でガッツポーズしていました。(Q.甲子園ではちゃんと見る?)甲子園ではしっかり目に焼き付けたいと思います」
一方の渡邊は、優勝の喜びで涙するあまり、校歌斉唱で全く歌えませんでした。
(おかやま山陽/渡邊颯人 主将[3年])
「あ、校歌歌わないとなって思ったんですけど、それも歌えないぐらいうれし涙が出てしまって」
(おかやま山陽/井川駿 主将[3年])
「最後なんだから胸張って歌えばいいのにずっと泣いているので、『早く泣き止め』『胸張って歌え』ということはずっと横で言ってました」
幼馴染が夢見た聖地・甲子園での夏がまもなく始まります。
(おかやま山陽/渡邊颯人 主将[3年])
「そこらへんにあった新聞紙を丸めて自分たちで作ったボールでキャッチボールをしていた井川と一緒に甲子園の舞台でプレーできるってなって、素直にうれしいですし、思い切ってプレーしたい」