夏の甲子園、香川代表の英明の初戦はアツいシーソーゲームになりました!春夏連続の甲子園出場となった英明のスタンドには約800人の応援団が駆け付けました。
(下村投手の母/博子さん)
「悔いのないように最後まで楽しんでやってくれたら一番いいです」
(寿賀選手の父/龍洋さん)
「ここに来れてうれしいような、最後やから悲しいような複雑な気持ちが入り混じっています。自分の持っている力を精一杯出してもらえたら」
英明の先発はエース・下村。奈良大会で12本のホームランを放った智弁学園の強力打線を1回、三者凡退に抑えます。
英明は2回の攻撃、1・2塁のチャンスをつくると、エース・下村が左中間にはじき返し、2塁ランナーがホームイン。エースのバットで英明が先制します。
(下村投手の母/博子さん)
「本人もホッとしていると思うので、このままいつものピッチングをしてくれたらと思います」
2回ウラに逆転を許すも、英明は3回、ランナーを1塁に置いて4番・寿賀がライトへのタイムリースリーベースヒットを放ち、同点とします。
続いてキャプテン・中浦がスクイズを決めて勝ち越しに成功します!
(寿賀選手の兄/蒼音さん)
「最高の打球です。気持ちよかったです」
(寿賀選手の兄/温仁さん)
「僕が仕込んだバッティングなので、それを出してくれて良かったです」
英明はその後再び逆転を許しますが、5回に下村のこの日2本目のタイムリーヒットで同点!続く1番・鈴木がレフトへのツーベースヒットを放ち、2点を勝ち越します。
取られたら取り返すアツいシーソーゲームで、英明が持ち味の「粘り強さ」を見せます。
しかし9回に同点とされると、なおも1アウト満塁。このサヨナラのピンチでマウンドに立つのは寿賀。
寿賀は三振で2アウト目をとると、次の打者をライトフライに打ち取り、サヨナラのピンチをしのぎ、試合は延長タイブレークにもつれ込みます。
しかし、10回表に英明が無得点に終わると、10回ウラには1アウト2、3塁から智弁学園にスクイズで得点を許し、サヨナラ負け。
勝利にはあと一歩とどきませんでしたが、英明らしい「粘りの野球」を最後まで貫きました。
【智弁学園 7×-6 英明(延長10回タイブレーク)】
(寿賀選手の父/龍洋さん)
「よく強豪相手に最後まで粘り強く頑張ってくれたと思います。ありきたりですけど、『お疲れ様』と声を掛けてやりたいです」
(英明/寿賀弘都 選手[3年])
「悔しい気持ちは全くなく、3年間やり切ったという気持ちが一番大きいです。この大舞台でいつも通り自分たちのプレーができたのはすごいことだと思いますし、英明らしさを下級生にも引き継いでもらいたいと思います」