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“香川をデザインした”和田邦坊に弟子がいたことが判明 学芸員「家族同然のように暮らしていた」

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 「香川をデザインした」とも言われる、画家でデザイナーの和田邦坊に弟子がいたことが分かりました。

 和田邦坊の作品を収蔵している善通寺市の灸まん美術館で和田邦坊の研究をしている学芸員の西谷美紀さんの調査で分かりました。

 弟子の名前は本名・三浦勇太郎。ペンネームは邦輔、またの名を紙左馬と言います。

 邦輔さんの遺族が灸まん美術館に遺品などを寄贈したことから西谷さんが調査し、邦坊の弟子だったことが分かりました。

 現在、美術館で開かれている「邦坊青春グラフティー episode3」で邦輔さんを紹介しています。

(灸まん美術館/西谷美紀 学芸員)
「邦坊の1文字を取って『邦輔』と名乗っていた。(邦坊と)同じく漫画家を目指していて家族同然のように暮らしていたと。邦坊の東京時代を支えていた書生という形で一緒に居た。和田邦坊が身体を壊し香川県に戻ってからも交流は続いていたようです。東京を邦坊さんが離れてからは年賀状や邦坊の木版画の作品をプレゼントしあったりの関係」

 邦輔さんは主に児童漫画と童話の作家として活動していました。

 邦坊が東京で活躍していた時期の写真を額に入れ、大切にもっていたそうで今回、その写真も展示されています。

 会場にはその後やり取りした木版画や邦坊が描いた邦輔さんの似顔絵も展示されています。

 西谷さんは「和田邦坊に弟子が居た事は新発見で邦輔さんの事はもっと調べる必要がある。東京時代の邦坊の生活を知るうえでも貴重な資料だ」としています。

 今回の展示会には邦坊が前面的にプロデュースした、うどん本陣「山田屋」が所蔵している板に描いた絵「板戸絵」など初公開の作品26点も展示されています。

 「邦坊青春グラフテイー episode3」は11月13日まで開かれています。

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