「香川をデザインした」とも言われる画家でデザイナーの「和田邦坊」。その邦坊の青春時代にスポットをあてた展覧会が開かれています。
和田邦坊の作品を多く収蔵している善通寺市の灸まん美術館で開かれているのが「邦坊青春グラフティー」です。
会場には邦坊の家に残されていた写真や本人が使っていた画材、道具などが展示されています。
東京で活動していたころ、邦坊は雑誌の企画でさまざまな著名人を訪ねました。
昭和初期の日本ボクシング界の象徴的な存在・ピストン堀口や戦前を代表する時代劇俳優、大河内傅次郎との貴重な写真もあります。
30年ぶりに公開されたのが、邦坊が16歳ごろに描いた掛け軸です。
(灸まん美術館/西谷美紀 学芸員)
「16歳ごろの作品。金刀比羅宮に収蔵されていた新鮮な邦坊作品。金刀比羅宮とのつながりが、10代の頃から当時の宮司さんとつながりがあった」
和田邦坊は明治時代の風刺漫画家、岡本一平を目標にしていたと言われています。
このほか会場には和田邦坊が身に着けていた帽子やサングラスなども展示されていて、物にこだわった和田邦坊のセンスを垣間見ることができます。
(灸まん美術館/西谷美紀 学芸員)
「今回、古い写真を手掛かりにして展示していて、若いころの邦坊の姿を見せながら、その時発表した作品も展示しているので合わせて楽しんでいただけたら」
「邦坊青春グラフティー episode2」の展示は7月2日までです。