送電線の鉄塔の上で作業員が意識を失った想定で救助訓練が9日、高松市で行われました。
四国電力送配電と高松市消防局が4年ぶりに行った訓練には約50人が参加しました。
はじめに四国電力送配電の作業員が消防隊員に安全な鉄塔の登り方や作業で使う装置の使い方を教えました。そして……。
(記者リポート)
「10m以上の高さにあるダミー人形のところに今から救助に向かいます」
「鉄塔の上で作業員が意識を失った」という通報を受けた消防隊員が現場に到着します。そして、すばやく鉄塔に登ると作業員の体調などを確認します。
丁寧に救助用のロープを結び付け、要救助者をおろしました。
山間部にある鉄塔には、はしご車などが近づけないことが多いため、定期的にこうした訓練を行う必要があるということです。
(高松市消防局 北消防署/森本龍司さん)
「体勢に制限がある中での救助活動ということで、思っていた以上に難しいと感じました」
(四国電力送配電 高松支社/松本耕輔 支社長)
「段取りがよく分かったと思います。スムーズに消防の方と連携を取って早急に人命救助につなげたい」