インフルエンザの感染者が依然として多い中、新型コロナウイルスの感染者も増えてきています。これによって行事にも影響が出ています。
総本山善通寺では毎年2月3日に「節分会」を行っています。コロナ禍が明けた2024年は4年ぶりに豆まきを予定していました。しかし……。
(総本山善通寺 広報/安藤誠啓さん)
「4年ぶりに豆をまこうと準備も全てしておりまして、する予定だったんですけど結局まけなかった」
善通寺は、豆の取り合いによる接触をさけるため、大規模な豆まきをやめ、豆を配る形に変えたそうです。これはインフルエンザと新型コロナの感染状況を受けての判断でした。
(総本山善通寺 広報/安藤誠啓さん)
「今年は、『さぁまくぞ』という形で準備もしましたので、ここにきて残念な気持ちでいっぱい」
香川県の1医療機関当たりの新型コロナとインフルエンザの患者数の推移は、新型コロナ患者は年末から増加傾向で1月28日までの1週間は16.6人と約4カ月ぶりに15人を超えました。
またインフルエンザ患者は一時期よりは減ったものの、まだ多い状況が続いています。
「高松市立みんなの病院」の岸本伸人副院長は今後について……。
(高松市立みんなの病院/岸本伸人 副院長)
「インフルエンザに関しては今後、徐々に患者さんの数は減ると思います。ただ今A型の方が多いんですけど今後、B型のインフルエンザが増えてくると思いますのでしばらくは注意が必要。コロナに関しては今右肩上がりで上昇していますので、今後も増えていく可能性が高いと思います。第9波と同じくらいに増えてくると思いますので、さらに注意が必要だと思う」
また、2つが同時に流行することで懸念されることについては……。
(高松市立みんなの病院/岸本伸人 副院長)
「症状からは区別がつかないんですよね。したがって両方の検査をする必要があるし、インフルエンザとコロナでは治療法や感染対策も変わってきますので、きちっと両者分けて診断することが必要になる」
「みんなの病院」には、新型コロナとインフルエンザ同時にかかった患者も来たということです。同時に感染した場合、重症化するリスクが高まるとされています。
岸本副院長は、基本的な感染症対策の徹底を呼び掛けています。
(高松市立みんなの病院/岸本伸人 副院長)
「手洗い、マスクも有効だと思います。換気をよくすること、免疫力をつけることも大切ですので、適度な運動、しっかりと食事をとって体調を整えてほしい」