香川をデザインしたと言われる和田邦坊の風刺漫画「成金栄華時代」に登場する成金おじさんのフィギュアが人気です。SNSの投稿は400万回近く見られていて、邦坊の作品を収蔵・展示している美術館やフィギュアの製造業者に多くの注文が来ています。
教科書にも載ったことがある和田邦坊の風刺画「成金栄華時代」はあまりにも有名です。成り金の男性がお札を燃やしながら「どうだ明るくなったろう」と話す様子が描かれています。
この風刺画をもとに作られた5cmほどのフィギュア「成金おじさん」(5000円)は、2年ほど前に兵庫県の業者が3Dプリンターで制作したものです。
SNSのXに投稿された「成金おじさん」のフィギュアについてのポストは現在、394万回見られていて、4万件の「いいね」がつき、1万回以上リポストされています。
最近、東京で行われたフィギュアのイベントに出展したことから人気に拍車がかかり、フィギュアを置いている美術館にも問い合わせが相次いでいます。
(灸まん美術館 学芸員/西谷美紀さん)
「SNSで話題になったようで、フィギュアの販売業者と美術館の方で受け付け、予約と販売は約3日間で200個以上の販売を受け付けている」
「2月6日頃に和田邦坊がキーワードで話題になったことは分かっている。フィギュアの売り上げと共に(美術館の)入場者もたくさん若い人が来ています」
美術館は、フィギュアに続きクリアファイルを販売しています。
更に人気にあやかろうと、成金おじさんと風刺画に出てくる女中さんをセットにしたアクリルスタンドを作り、今週末から販売する予定です。(1600円)
(灸まん美術館 学芸員/西谷美紀さん)
「令和ならではの広がり方。見る人や面白がる人、若い世代の方に邦坊を知ってもらう。美術館としても、面白い展開になってきた」