無印良品を展開する「良品計画」が手掛ける宿泊施設が香川県の豊島にオープンします。8日、内覧会が開かれました。
香川県土庄町豊島にある築90年余りの古民家。4月26日にオープンする1棟貸しの宿泊施設「MUJI BASE TESHIMA」です。
建物は平屋建ての約80平方メートル。もともとは、2010年の瀬戸内国際芸術祭の運営スタッフの寮などとしてリノベーションされたものです。内装などのデザインは無印良品を展開する「良品計画」が手掛けています。
瀬戸内の現代作家による器や無印良品の家具や家電もそろっています。
(篠原茉那リポート)
「豊島産の米、塩、のりが用意されています。これらを使って豊島産にこだわった究極のおにぎりも作ることができます」
アメニティとして、バターチキンカレーなどの無印良品の食べ物や冷凍食品も付いています。
(良品計画/長田英知 執行役員)
「キッチンですとか、生活のものをもろもろ完備していますので、ゆったり過ごしながら島を楽しんでいただくというところを目指しています」
「MUJI BASE」は2023年オープンした千葉県鴨川市に続いて全国2カ所目です。
良品計画は千葉、近畿、そして瀬戸内を重点エリアに位置付けていて年内にあと3カ所オープンする予定だということです。
(良品計画/長田英知 執行役員)
「この瀬戸内エリア、特に島は非常に素晴らしい自然と文化がある地域だと思っています。一方で、多くの方が美術館だけ訪れて、島の魅力に気づかないまま帰ってしまうことが多くあるのかなと思っていまして、ここに滞在施設を作ることによって、地域の自然とか文化をゆっくり楽しんでいただきたい」
良品計画と共に全国の遊休不動産の活用を進めている宿泊予約サイト「Airbnb」も「MUJI BASE」に期待を寄せています。
(Airbnb/田邉泰之 代表取締役)
「暮らすように旅するので、島民の方と同じように旅すると思います。ですので人口が一時的に増えたようなそんな貢献ができたら」
豊島での日常生活を体験してもらうため2泊3日以上の宿泊が基本です。2人で2泊した場合の宿泊料金は11万3千円からで、最大4人まで宿泊できます。
オプションで出張シェフによる寿司のディナーコースを注文することもできるということです。