乳がんで手術をした人も宿泊施設や温泉を利用しやすい取り組みについて考えるシンポジウムが、岡山県美作市の湯郷温泉で開かれました。
全国約130の宿泊施設や団体が加盟する「ピンクリボンのお宿ネットワーク」が開いたシンポジウムです。
10回目となる今回は、岡山県で唯一加盟している美作市の「湯郷グランドホテル」が初めて会場となりました。
「ピンクリボンのお宿」は、乳がんの手術の痕が気になる人でも宿や温泉を利用しやすいよう、貸切風呂や専用の入浴着の提供などをしています。
また、毎年10月に全国の宿の情報をまとめた「フリーペーパー」を発行するなど、啓発活動にも取り組んでいます。
(一般社団法人 CSRプロジェクト/桜井なおみ 代表理事)
「当たり前だと思っていたことが当たり前じゃない人たちがいて、そこにバリアがあって、到達できていない人たちがたくさんいる」
自身も乳がんを経験し、がん患者の支援などに取り組む桜井なおみさんは、基調講演で「潜在的な当事者が気兼ねなく利用できる仕組みづくりがポイントだ」と語りました。
(湯郷グランドホテル/峯平ゆかり 女将)
「まったく他人事ではないんです。いつ自分がなるかもしれないし、家族がなるかもしれないので、もっと広く皆さんに(活動を)知っていただけたら」