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腎細胞がん 希少糖で新しい治療薬を開発へ 香川大の研究を採択

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 香川大学医学部附属病院泌尿器・副腎・腎移植外科が進めている、希少糖D-アロースを用いた腎細胞がんの治療法の研究が、日本医療研究開発機構(AMED)が公募していた2024年度の「橋渡し研究プログラム」にこのほど採択されました。

 希少糖は自然界に約50種類存在すると言われ、香川大学はそのすべてを生産できる世界唯一の研究機関です。これまでに、希少糖の一種であるD-アロースが、腎細胞がん細胞に特異的に取り込まれ、がん細胞の増殖を抑制することが確認されています。さらに、D-アロースの高い安全性や抗腫瘍効果も動物実験で明らかになっています。

 香川大学では、D-アロースの製剤化に向けて2022年から三木町のマグミット製薬と一緒に研究を進めており、今回は、岡山大学の橋渡しによって研究プログラムとして採択されました。

 採択されたプログラムでは、2024年度の1年間で、D-アロースの医薬品製造の治験に必要な試験実施項目の合意・確定などを目的としています。

 香川大学では「1日も早く新しい治療薬を患者へ届けられるよう、地元企業のマグミット製薬と共に、岡山大学のサポートのもとチーム一丸となって開発を進めたい」としています。

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