秋の行楽シーズンを前に、岡山県北の温泉街には観光客が戻りつつあります。このうち湯郷温泉を取材しました。
(記者リポート)
「美作三湯の1つ、美作市の湯郷温泉です。行動制限のなかった夏休み以降、観光客が戻って来ているということです」
(兵庫県からの観光客は―)
「ちょっとのんびり温泉でもつかろうかなと思って。小1時間で来られるので」
(岡山市からの宿泊客は―)
「(新型コロナウイルスが)下火になったかなと思って。涼しくなったのと両方で、久しぶりに来たんですけど」
温泉街の中心部にある「湯郷グランドホテル」です。2021年に比べて、夏休みの時期の宿泊者数は個人客を中心に約4割増えたということです。
(湯郷温泉グランドホテル 女将/峰平ゆかりさん)
「行動の制限が無くなったというのもありますし、旅割、お得なクーポン(おかやま旅応援割)がありましたので、この機会だから行ってみようかというお客さまがいらっしゃった」
「湯郷グランドホテル」では、感染対策を徹底しながら、露天風呂付き客室を設けるなど、集客対策に取り組んでいます。秋の観光シーズンに向けても期待しています。
(湯郷温泉グランドホテル 女将/峰平ゆかりさん)
「団体様とか、インバウンドのお客様がまだ全然戻ってきていらっしゃいませんので、そういったお客様がいらっしゃったら、もっとにぎやかになるのかなという思いです」
また、温泉旅館以外の施設でも客が増え始めています。アンティークなオルゴールと外国の木製おもちゃを展示する現代玩具博物館・オルゴール夢館です。
(現代玩具博物館 オルゴール夢館/柳澤里美さん)
「夏休みぐらいから増え始めて、この土日もたくさん来ていただきました」
湯郷温泉旅館協同組合によりますと、8月の湯郷温泉全体の宿泊者数は、2021年に比べて2割以上増えており、新型コロナ感染拡大前の8割まで戻っているということです。
湯の郷温泉を含む美作三湯では、温泉旅館にアーティストの作品を展示するコラボ企画なども実施しており、観光地としての魅力づくりに取り組んでいます。
(湯郷温泉旅館協同組合/内海寿志 事務局長)
「観光スポットをたくさんご案内できるよう、イベントをしっかりして、皆さんにお集まりいただくようなことをしていきたい」