2023年の夏、岡山大会を制して甲子園ベスト8まで駆け上がったおかやま山陽。新チームとなり苦しい日々が続く中でも、甲子園で得た経験を糧に日本一とその先の目標へ走り続けます。
ジンバブエ代表監督を務めるなど、異色の経歴を持つ堤尚彦監督が率いるおかやま山陽。
2023年夏は6年ぶり2度目となる岡山王者に輝きました。甲子園では勢いそのまま県勢11年ぶりとなるベスト8に進出。
エース三宅一誠は2年生ながら甲子園でも全4試合に登板し、堂々としたピッチングでチームに貢献しました。
(おかやま山陽/三宅一誠投手 [3年])
「(Q.甲子園の舞台は?)吹っ切れたというか、楽しもうと思って投げていたので素直に楽しかった」
2年生も甲子園を経験し、連覇に期待が懸かる新チーム。しかし……。
(おかやま山陽/横山宗樹 主将 [3年])
「チームが1つになりきれていないみたいな、みんなが同じ方向に向かっていないときがあって」
(おかやま山陽/堤尚彦 監督)
「去年甲子園に行って、新チームの始動が遅れて、おでんで言ったら味が染みていない大根みたいな感じで、秋はあっという間に終わってしまって」
夏の快進撃から一転……2023年秋の岡山大会ではベスト8で敗退。春はまさかの初戦敗退で、この夏のシード権も逃してしまいました。
冬の長く、苦しい日々、それでも……。
(おかやま山陽/横山宗樹 主将)
「1人1人のやることが(彼らは)自分で自覚をしているので、1つになり始めているのでいいかなと思ってます」
ノック前のボール回しでもタイムを測るなど、練習の1つ1つに甲子園基準の目標を設定。2023年の夏の経験を糧に、1人1人が高い意識を持ち続け練習に励んできました。
(おかやま山陽/堤尚彦 監督)
「工夫・協力、そして行動。3つの言葉を大事にしてやっているので、強い相手をやっつけていく、それしかできないので」
長く苦しい日々を乗り越え、この夏目指すのは高校野球の「頂」とチームが掲げる「野球を世界に!」という目標です。
(おかやま山陽/三宅一誠投手)
「今は辛くても最後笑えるようにみんなで頑張ろうと話をしていた。チームとして日本一になって、大谷翔平選手やイチローさんに(おかやま山陽の)『野球普及』に携わってもらえるような、知ってもらえるようなそういう目標があるので、素直に楽しんで投げていきたいと思います」