夏の高校野球、球児を支える人たちの物語です。坂出商業には、選手としてではなくチームを支える役割に徹することを決めた2人の3年生がいます。
坂出商業の3年生、堤亮太と西尾颯海。
2人とも、もともと選手でしたが、けがで選手をあきらめ、選手を支える役割に徹することを決意しました。
(坂出商/堤亮太さん [3年])
「自分はプレーしたかったという気持ちもあったんですけど、それ以上に動けないのなら動けないなりにチームのために動きたいと思ったので」
そんな2人はこの夏、ボールボーイとして、活躍します。
(坂出商/西尾颯海さん [3年])
「ファウル飛んだ時とか早く行かんかったらそこで試合とめてしまったら集中力もきれてくると思うので、自分らがすぐ動いて試合がスムーズに進んでほしいと思っています」
そして迎えた大会当日。
(坂出商/堤亮太さん)
「ボールがきて一球一球かえす時に気持ちを込めてかえしました。声は出せないんですけどチームに対する気持ちを心の内に秘めて応援してました」
2人が自分の仕事をしっかりこなす中、坂出商業はコールド勝ちをおさめました。【坂出商業 12‐2 津田】
(坂出商/西尾颯海さん)
「心の中でめちゃくちゃはっちゃけてました。次も全員にがんばってもらいたいので、自分のできることを一生懸命最後までやりきりたい」
(坂出商/矢野隼希 主将 [3年])
「二人は試合が始まる前に頑張ってこいよと勇気づけられる言葉をもらったので、その言葉がずっと試合中もよぎっていたのでその言葉で頑張れました。二人を甲子園に連れて行くために香川県でチャンピオンとって金メダルを2人にかけてあげたい」