13日、夏の高校野球岡山大会が開幕し、熱戦が繰り広げられています。メモリアルイヤーを迎えた岡山朝日から、今大会注目の本格派投手が登場しました!
創立150周年を迎えた伝統校、岡山朝日。明治7年、1874年の創立で、大正時代には夏の甲子園大会の前身であった大会に出場するなど、多くの歴史を紡いできました。
その記念すべき年に現れたのがエース、寺田康高。MAX144キロのストレートと多彩な変化球を操る、注目の本格派投手です。
(朝日/寺田康高 投手[3年])
「この長い伝統の中で節目となる年に、マウンドに立たせてもらえるというのはすごいありがたいこと。学校の歴史に残るような、いい試合ができたら」
歴史の1ページに名を刻めるか……。
寺田は1回、先頭バッターを相手に、いきなり自己最速の145キロをマークするなど、エンジン全開!
安定感抜群のピッチングで三振の山を築き、岡山工業打線を6回までノーヒットに抑えます。
7回、初めてのヒットを許し、無死1塁の場面。ここは、キャッチャー・相坂が好送球!
バックも寺田を盛り立てます!
0対0で迎えた9回裏、朝日は2アウト2塁1塁でサヨナラのチャンス。
しかし、6番・キャプテン香川にあと1本が出ず、試合は延長タイブレークに突入します。
10回表、朝日は1アウト3塁2塁のピンチ。
ここでセンターにはじき返され、2点を失います。
10回を1人で投げ抜き、打たれたヒットは3本、奪った三振は13個。
創立150周年という節目にマウンドに立った寺田の夏は、この先も受け継がれる歴史の新たな1ページとなりました。【岡山工 2‐0 朝日】
(朝日/寺田康高 投手[3年])
「みんなでまとまって1つになってチームを作りあげてきたので、その努力が勝ちには結び付かなかったけど、これからの朝日の野球部にとって、いい形になるような、そんなチーム作りはできたのかなと」