岡山市の博物館で、中学生や高校生が展示の見どころを解説する催しが開かれました。
岡山県立博物館では21日まで、「岡山県古代吉備文化財センター」の開所40周年を記念して、近年の発掘調査で見つかった出土品などを展示しています。
(古墳時代を担当 [中3])
「陶棺とは一言で言えば、古墳時代に作られた焼き物の棺桶です。この陶棺は古墳時代の終わりごろ、6世紀後半ごろに出てきたと言われています」
(戦国・安土桃山時代を担当 [高3])
「茶の湯ですね。茶の湯が当時、武士の間ではやっていた。こういうものが出土するということは、南山城の城主は身分が高い人だったと考えられる」
13日と14日に展示の解説を務めたのは、地域の歴史に興味がある7人の中学生と高校生。事前の勉強会で知識を深め、さまざまな時代の出土品の見どころなどを紹介しました。
そのうちの1人が、古墳が大好きな岡山市の中学2年生、板東郁仁さんです。
2023年、岡山県の古墳の見どころをまとめたガイドブックを出版し、この番組でも魅力を紹介してくれました。
(ジュニア解説員/板東郁仁さん [中2])
「こちらに展示されている弥生土器は、総社市の神明遺跡という遺跡から出土しています。これらが出土したのは集落の中で一番高い場所です。集落の中で一番重要な祭祀のために使われていたとても丁寧に作られた土器であることが分かります」
今回は大好きな古墳時代ではなく、弥生時代の出土品の解説を担当しました。
(ジュニア解説員/板東郁仁さん)
「時代の前後を知ったらその時代のことをもっと詳しくなれるということで、今まで知らなかったような時代を知れた。これからも古墳時代以外の時代も学んでいきたい」
(解説を聞いた人は―)
「知らないことに興味を持つことができて、大変おもしろく聞かせていただきました」
「自分で思い思いに研究してそれを言葉にして、皆さんの前で表現しているのがすごいと思いました」