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21年間で患者数が約2.3倍…「パーキンソン病」に特化した老人ホームが10月オープン なぜ岡山・倉敷市に?

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 岡山県倉敷市にパーキンソン病に特化した老人ホームが10月オープンします。専門スタッフが24時間ケアするという施設がなぜ倉敷にオープンするのでしょうか。

 有料老人ホーム「PDレジデンス倉敷」はJR倉敷駅の近くに10月1日にオープンします。

 手や足が硬直するなどして体がスムーズに動かせなくなる「パーキンソン病」に特化した施設です。大阪と兵庫を拠点に調剤薬局や訪問看護ステーションを運営している会社「フィロソフィア」が岡山・香川に初めてオープンさせるものです。

 倉敷市という場所がオープンの「鍵」となったようです。

(フィロソフィア/堅田陽介 社長)
「提携の医療機関と組めるところかどうかというところで、協力医療機関ということでバックアップしていただけるので安心して継続してパーキンソンの患者さんをみられるんじゃないかと」

 倉敷市の川崎医科大学と川崎医療福祉大学がリハビリプログラムを監修。専用の機器で歩行の練習を行うなど、1日3回のリハビリを受けられます。

(松木梨菜リポート)
「こちらはお風呂です。寝たまま入浴できるものがあるなど、状態に合わせてお風呂を選ぶことができます」

(PDレジデンス倉敷 介護管理者/倉橋紗千さん)
「上から下からシャワーがあたりますので、お風呂に入ったのと同じ状態まで体が温まるようになっています」

 そして食事は通常の食事、柔らかいものソフト食、ペースト食の4種類から選べます。

 施設には介護スタッフ、看護スタッフが24時間365日常駐します。部屋は全て個室で、バリアフリーに対応しています。月額利用料は税込みで19万7360円です。

 厚生労働省が2022年に公表したパーキンソン病の患者数をみると、1999年に12万6000人だった数が2020年に28万9000人と21年で約2.3倍になっています。

 なぜこんなにも増加傾向にあるのか、併設するクリニックの安田院長は――。

(倉敷脳神経内科クリニック(施設併設)/安田雄 院長)
「一番大きいのは高齢化と治療が良い治療が出てきたので、患者さんが長生きされてそのぶん増えていると言えると思います。重篤な患者さまがたくさん集まっている環境は少なくて、ドクター含めセラピスト含めた共同研究。学会発表等で発表もさせていただきますので、医療に役立てていただけたらと思っています」

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