防災の話題を伝える「こつこつ防災」です。岡山県真庭市で子どもたちが消防士の仕事を体験しました。どんな学びがあったのでしょうか。
22日に真庭消防署で行われた「一日入署体験」です。
真庭市の久世第二保育園と米来こども園の年長の園児、合わせて24人が参加しました。
真庭市消防本部では、防災への意識を高めてもらおうと毎年、地元の園児たちを対象に消防士の仕事を体験する取り組みを行っています。
(真庭市消防本部/山下隆 消防士長)
「まずは消防に興味を持ってもらう。家でもし火事が起きた時、どうやって逃げるか。この二つに主眼を置いて、自分で考える力をつけてもらいたいと思ってやっております」
(久世第二保育園/國年駿也 保育教諭)
「消防士さんの仕事を知って欲しいっていうところと、どうやったら自分の身を守れるんだろうなっていうところを、学んで欲しいなと思います」
園児らは子ども用の防火服やヘルメットを身に付けて消防士に変身! 2人1組でミニ消防車に乗って現場に急行します。
火災現場に見立てた放水体験の場所に到着すると、7mほど離れた的に向けて、放水銃から勢いよく水を発射。
(真庭市消防本部/山下隆 消防士長)
「水がどれだけ出るか、そういった迫力を身近で感じることでいい体験になったんじゃないかと思います」
また、煙が充満したテントの中を通って煙の怖さも体験しました。
そして、園児からは消防士にこんな質問が……。
園児「なんで火は火って呼ばれてるの?」
消防士「みんな熱いからヒーって逃げちゃうから、火って呼ばれてるのかもね、わかった?」
園児「わかりました」
屋内ではタオルを振りながら大声を出して助けを求める訓練にも取り組みました。
(久世第二保育園/國年駿也 保育教諭)
「火事は危ないよとか、火遊びはだめだよっていうのは、園でも伝えていて、これから先、自分の身は自分で守れるというところを学んでいって欲しいなと思います」
(真庭市消防本部/山下隆 消防士長)
「特に小さい時の方が興味を持って素直に受け入れてくれるので、将来大きな地震が起こったり火事に遭遇することもあると思います。そこで自分の命を守る、考えて動ける、その基礎をつけて欲しいと思います」