発熱や強い咳などの症状が出る「マイコプラズマ肺炎」の全国の患者数が4週連続で過去最多を更新しています。香川県では患者数が全国平均を上回り、高松市では入院する子どもの割合も高くなっています。
国立感染症研究所によりますと、10月20日までの1週間に全国の医療機関から報告されたマイコプラズマ肺炎の患者数は8週連続で増加し、1医療機関当たり2.01人に。香川県では1医療機関当たり2.4人と全国平均より高く、岡山県は1.2人でした。
(松木梨菜リポート)
「高松市にあるこちらのクリニックでも受診する患者の数が増えています」
(へいわこどもクリニック/中田耕次 医師)
「(患者の)右側の下のところに肺炎の影があって中程度の肺炎にね。マイコプラズマによくある影ですね」
30日に受診した5歳の男の子のレントゲンです。血液検査の結果などを踏まえ男の子はこのまま入院することに。
クリニックではマイコプラズマ肺炎と診断された4~5人に1人の子どもが入院となっています。
(へいわこどもクリニック/中田耕次 医師)
「肺炎の範囲が広いとか熱とか咳がひどくて全身状態がぐったりするとかいう場合は、入院して治療しましょうとなりますね」
(入院する5歳児の母親は―)
「10月に入って38℃前後の熱が続いて下がって元気になって、また熱が出て下がって咳は続いてて、今回最高41℃まで(熱が)出ました。保育園ではやっていました、同じクラスに何人か」
感染の特徴は発熱や痰があまり出ない「乾いた強い咳」です。潜伏期間は2~3週間と長く、症状がない状態でほかの人にうつしてしまうリスクがあるということです。
(へいわこどもクリニック/中田耕次 医師)
「咳から始まって熱が出てきて咳がさらに悪化するという場合ですね。肺炎になっている可能性高いので必ず受診した方がいいと思いますね」
感染経路は主に飛沫感染で、これから流行が続く可能性も……。
(へいわこどもクリニック/中田耕次 医師)
「最悪の場合、コロナ、インフルエンザ、マイコプラズマという感じではやってきたら大変だなと思います。手洗いとか一般的な注意でいいと思います」