芸術文化の振興で心豊かな社会をつくる活動を表彰する「メセナアワード」で、高松市の「四国村ミウゼアムのリニューアル」が大賞に選ばれました。加藤英輔理事長に受賞の感想や今後のビジョンを聞きました。
(四国村ミウゼアム/加藤英輔 理事長)
「博物館の新たな可能性を広げたと、こういう(受賞)理由が入っていて、そこのところが私はとてもうれしいなと思っている」
四国村は四国4県から移築した古民家や、民具、民俗資料を展示する博物館として1976年にオープンしました。
半世紀近くが経った2022年に大規模なリニューアルを行い、「四国村ミウゼアム」に生まれ変わりました。
ランドマークとして大きな屋根を持つエントランス棟「おやねさん」を新築し、江戸時代の丸亀藩の蔵をインフォメーションセンターやミニシアターに改装しました。
砂糖やしょうゆ作りについての解説や移築した民家に暮らしていた家族のインタビュー映像を新たに制作するなど、展示内容を刷新したことが高く評価されました。
(四国村ミウゼアム/加藤英輔 理事長)
「香川、愛媛、高知、徳島の先人がどういう暮らしをしていたのかを思い浮かべてほしい。私はこの四国村というのは先人の労苦、知恵、そして祈りを伝える博物館でありたいと言っている。そういう博物館として今後も続けていきたい」