埼玉県八潮市で起きた道路の陥没事故を受けた取り組みです。事故は下水道管の破損が原因とみられることから、岡山県が下水道管の緊急点検を始めました。
7日、岡山県が始めた下水道管の緊急点検です。
(記者リポート)
「下水管はあちらから国道30号の下を通ってこちら側へ伸びています」
玉野市のこの下水道管は交通量の多い国道の下を通っています。破損などがあった場合影響が大きいとして、この場所を調べました。
県の委託を受けた調査会社の担当者が地上でカメラを遠隔操作し、下水道管が腐食したり変形したりしていないか、継ぎ目がずれていないかなどを確認しました。
県によりますと下水道管の標準的な耐用年数は50年で、この下水道管は約35年間使われています。
2024年の夏の点検で急ぎの処置が必要な箇所はありませんでした。
国は埼玉県での事故を受け1月、全国の自治体に同じような規模の下水道管を点検するよう要請しました。岡山県内に該当するものはありませんが、県は管理している下水道管を自主的に点検すると決めました。
7日の点検で、緊急の対応が必要なものはありませんでした。
(岡山県 児島湖流域浄水班/森 隆之 総括参事)
「皆さまの生活の安心ということもあるので、引き続き点検調査を実施して適切な維持管理を行っていきたい」
県は岡山市・玉野市を通る約11kmの区間の下水道管を点検する予定です。