香川県が2025年度の当初予算案を発表しました。新たに「未来投資枠」を設け、サンポート周辺のにぎわいづくりや少子化対策を進めます。
香川県の2025年度の一般会計当初予算案は総額約4967億円です。2024年度の当初予算よりも101億円増え、過去20年で最大となりました。
池田知事は「早急に解決すべき課題への対応と、今後の発展の礎を築くための投資」として、新たに「未来投資枠」を設け、11分野の44事業に総額19億円を配分しました。
(香川県/池田豊人 知事)
「将来の発展のためにやらなければならないものはちゅうちょなくやらないといけない。それが一番の重要なポイント。『香川の未来を拓く予算』というふうに考えている」
(記者リポート)
「来月オープンする、このアリーナを核としたサンポート周辺のにぎわいづくりを、県は、新年度さらに進めていくとしています」
「あなぶきアリーナかがわ」北側のエリアでは、飲食店などを設ける実証実験を行うほか、3月に予定しているアリーナの屋根を活用したプロジェクションマッピングを新年度にも実施し、夜型観光の推進を図ります。【港湾施設利活用検討事業 1億7000万円】【県立アリーナ周辺での夜型観光推進事業 3億2000万円】
また、遊歩道化の工事が進むアリーナ周辺の道は休憩できるよう整備し、歩行者優先のまちづくりを進めます。【サンポート高松地区プロムナード運営円滑化事業 45000万円】
さらに、サンポートから中央通りや中央商店街までの回遊性を高めるために小型のバスのようなものを行き来させる実証実験を行います。【高松市中心市街地プロムナード化検討事業 7900万円】
高松港では、老朽化しているフェリーや高速艇乗り場の大規模な改修に向けて調査を始めます。【港湾施設利活用検討事業 1億7000万円】
少子化対策については2024年度よりも約3億5000万円増額し、27億4千万円余りを計上します。
香川県の人口は2024年の1年間で約8500人減少し、25年連続の減少となりました。池田知事は、24年の出生数の減少幅が、23年に比べて鈍化したことなどから、これまでの事業を継続・拡充していくとしています。
(香川県/池田豊人 知事)
「粘り強く進めていきたい」
新たな事業としては、障害がある子どもを受け入れている保育施設で、常勤保育士を配置する経費を補助して、保育の充実を目指します。【保育環境充実支援事業 4500万円】
2025年度当初予算案は、2月17日に開会する2月定例県議会に提案されます。