誕生から1年が経ったあなぶきアリーナ香川。トップアーティストの公演などで多くの人を呼び込む施設となっています。アーティストはこのアリーナをどう感じているのでしょうか。
人を呼び込むアリーナ 香川初公演「&TEAM」に聞く
BTSの後輩にあたる日本発のグローバルグループ「&TEAM」。
2025年、日本と韓国、それぞれでミリオンを達成し、5月からツアーがスタート。海外や初のドーム公演を含めた13都市を巡る中、香川で公演しました。
香川では初の公演です。今回の公演で香川をどう感じたのでしょうか。
(&TEAM/FUMAさん)
「香川に来て公演するのが初めてだったので、最初から全力でやろうって気持ちで挑んだんですけど、その気持ちに応えるかのようにLUNÉの皆さんの声援と熱、熱さが伝わってきたので、温かいだけじゃなくて熱いなと思いました。(Q.歓声も大きかったですか?)やばかったですね」
(&TEAM/Kさん)
「香川の皆さんの情熱とか熱気みたいなのを肌で感じられまして、すごく良かったです」
アリーナを施設としてはどう感じたのでしょうか。
(&TEAM/HARUAさん)
「近くに海があるので、この土地が気持ちいいなと思ったのと、天井も高くて開放感がある感じがありましたし、うどんに見えてきました。(Q.丼みたいな?)そうです。(屋根が)白いし丼みたいな。(Q.ファンの皆さんとの距離はいかがでした?)今回、ウイングっていう(ステージの形で)端の方まで行けるつくりになっているんですけど、スタンドの方と手が触れ合えるぐらい距離が近くて、1人1人の顔が奥までしっかり見えました」
(&TEAM/EJさん)
「また僕たちぜひ香川に戻ってこられるようにがんばりますので」
(&TEAMの皆さん)
「ありがとうございました」
稼働率は94% 専門家「全国的にみても非常に高い」
あなぶきアリーナ香川では2025年2月の開館以降、5月までにトップアーティストらの公演など20の音楽イベントが開かれています。
アリーナの建設費用は202億円余り。最大1万人を収容できる中四国最大規模のメインアリーナなどを備えています。
(香川県 県立アリーナ管理運営室/市原登紀子 室長)
「駅から近いっていうのはなかなかないところですし、環境としても瀬戸内海に面した自然景観。他にはないような魅力的な特徴を持っているのかなと思っております」
香川県によると、メインアリーナに加えサブアリーナなど全ての施設を一つとし、開館から2026年3月までの稼働率は94%。のべ約84万人が訪れました。
この数字について街づくりに詳しい専門家は―
(香川大学 経済学部/西成典久 教授)
「準備とか片付けも入れて稼働率を図るんですけど、それが全国平均で73%という数字がありますので。全国的にみても非常に高いと思います」
県外からも人を呼び込んでいます。
(ファンは―)
「東京から来ました」
「岩手から来ました」
「福岡です。(Q.香川は初めてですか?)初めてです。いっぱいうどん食べたいなって」
「神奈川です。3泊4日で旅行も兼ねて。会場が見やすいので有名なんで、それが楽しみです」
(地元の人は―)
「人が増えたなって思いますし、イベントがあるときはどこ行っても飲食店も人がたくさんいる印象です」
「ここだけにぎわうよりは屋島とか栗林公園とか。相乗効果みたいな感じでより香川が発展するんじゃないかなって思います」
アリーナ周辺にも変化…多くの人でにぎわう
一方、&TEAMが公演した5月23日、周辺施設でも変化が。
(松木梨菜リポート)
「こちらのデジタルサイネージには『ようこそ&TEAMさんファンの皆さん』とメッセージが書かれています」
この取り組みを行っているのはJR高松駅直結の商業施設「高松オルネ」です。
(高松オルネ/原田宏樹 館長)
「ファンの皆様にお喜びいただけるように。各店がポップを出したり商品を出したりして、歓迎ムードを館全体で演出しております」
高松オルネに出店する「夢菓房たから」では&TEAMをイメージした、いちご大福を限定で販売していました。(1個420円)
shikoku meguru キッチンでは、メンバーをイメージしたソーダ(500円)を限定で販売。
高松オルネでは全館で、イベントなどで来た人たちをおもてなしする取り組みをしています。
来館者は通常2万5000人ほどですが、公演などがある時は1.6倍ほどの4万人ほどに、最も多い時には5万人になったこともあります。
(高松オルネ/原田宏樹 館長)
「歓迎ムードがあって今回はイベントだけかもしれませんけれども、温かい感じでお迎えいただいた県にはまた行きたいなとか。もっと素敵なところがあるんじゃないかと気づいていただければと思っています」
開館から1年以上が経ち、アリーナやその周辺では多くの人が訪れ、にぎわいが生まれているようです。
何があれば街を巡ってもらえる?
香川県はそのにぎわいを波及させようと、アリーナがオープンした2025年2月にJR高松駅北側道路で土日・祝日限定のプロムナード化を始めました。
実際に公演やイベントなどで来た人たちなどは街を回遊しているのでしょうか。
開館前と開館後を比べると、アリーナがあるサンポートエリアでは約2倍、JR高松駅周辺では2.1倍でした。
また「商店街北側エリア」では約2.2倍となりました。アリーナ周辺から商店街北側エリアまでは約800m、歩いて約12分ほどです。
さらに街を巡ってもらうにはどうすればいいのでしょうか。
(松木梨菜リポート)
「ライブが始まる約4時間前です。商店街北側エリアは多くの人が行きかっています」
(歩行者・神奈川から)
「ライブまで時間があるのでいろいろ観光してみようかなと。高松駅から(歩いてきた)」
(歩行者・地元)
「(Q.アリーナと商店街の距離はどう?)ちょっと長い。食べ歩きできるとかだったら一番(商店街まで)来るよね」
公演があった日と前の年の同じ時期の丸亀町商店街の通行者数比べたデータをみてみると、2025年のサザンオールスターズのこけら落とし公演では約3割増。
音楽イベント・ハローアリーナやアイドルグループのWEST.の公演では約1割増えています。
アリーナがあるサンポートエリアから商店街エリアまでの距離、約800mの間に何があれば街を巡ってもらえるのでしょうか。
(香川大学 経済学部/西成典久 教授)
「人々が回遊する一つの空間としてプロムナード化(歩行者優先の空間づくり)を進めていく。もう一つ大事になってくるのがイベント。イベント時には同じようなイベントを仕掛けていくとか。テーマ性とか体験が一続きでできる、そういうことが必要になってくる」
(2026年5月26日放送「News Park KSB」より)