岡山市にある、全国有数の巨大前方後円墳。そのスケールを体感できるジオラマが公開されています。
古代の吉備の王が眠る墓!? 新発見の期待が高まる「造山古墳」。実は、古墳の上に家が建っていたり、戦国時代の砦の跡があったり……さらに、「あることができる」古墳としては、日本で一番大きいんです!
5世紀前半に造られ、全国で4番目の規模を誇る岡山市の前方後円墳、「造山古墳」のジオラマが20日から公開されています。
岡山市埋蔵文化財センターで20日から公開が始まったジオラマは、全長約350mの造山古墳を、200分の1の大きさで再現したものです。
(岡山市教委 文化財課/西田和浩 副主査)
「(造山古墳は)実際あまりにも大きすぎて理解が難しいということで、今回このようなジオラマを作って、古墳の大きさを感じてほしいという思いで作成しました」
ジオラマは、2012年ごろの航空写真などをベースに作ったもので、古墳の周辺にある住宅や水田の様子も忠実に再現しています。
市の教育委員会によりますと、造山古墳は、その規模などから古代の吉備の王の墓であると考えられています。
2022年の発掘調査では、埋葬施設に使われた可能性のある「板状の石」などが、後円部で見つかったということです。
また、造山古墳の規模は、全国で4番目ですが、人が自由に立ち入れる古墳としては日本最大です。多くの人に足を運んでもらおうと、新年度からは、後円部の復元整備が行われる予定です。
(岡山市教委 文化財課/西田和浩副 主査)
「古墳の上でお弁当を食べたりもできますので、古墳に登って親しんでいただいて、より魅力を感じていただければと思います」
造山古墳のジオラマは、岡山市埋蔵文化財センターで公開されています。