香川大学農学部付属農場の望月亮介名誉教授、諸隈正裕教授らの研究グループなどは8月20日、育成ワインブドウ「香大農R-1」から抽出した成分が血管疾患の予防につながる可能性があると発表しました。
研究グループは、ポリフェノール化合物を豊富に含む香大農R-1の、血栓の形成など、血管疾患の初期段階に関与する受容体(PAR1)への働きかけに注目しました。
香大農R-1の50%エタノール抽出物が培養血管の内皮細胞に及ぼす影響を調べたところ、タンパク質分解酵素のセリンプロテアーゼによって誘導される細胞内カルシウムイオンのシグナル伝達を抑制したということです。
研究成果は2026年7月2日に「Fitoterapia」誌に掲載されました。研究チームによりますと、抑制効果の約半分は、抽出物に含まれるポリフェノール類(カテキンやレスベラトロールなど)に起因していることから、こうした天然成分が血管疾患の予防に役立つ可能性が期待されるということです。