ロシア軍はウクライナ各地のエネルギー施設へ大規模な攻撃を実施し、ウクライナの西部などで100万世帯が停電しました。
ウクライナ軍によりますと、28日、ウクライナ各地のエネルギー施設にロシア軍のミサイル91発と、無人機97機による攻撃がありました。
ウクライナ軍はこのうち、ミサイル79発と無人機35機を撃墜したと主張していますが、AP通信はウクライナ全土で100万世帯が停電したと報じています。
ウクライナのゼレンスキー大統領は、一部の地域でクラスター爆弾が使われたと指摘し、「卑劣なテロ行為がエスカレートしている」と非難しています。
ロシアのプーチン大統領は、訪問先のカザフスタンで攻撃について、ウクライナ軍がアメリカ製の「ATACMS」ミサイルでロシア領内を攻撃したことへの報復だと主張しました。
そのうえで、今後の報復攻撃では新型の中距離弾道ミサイル「オレシュニク」を再び使い、その標的として、「首都キーウの意思決定の中枢を狙う可能性がある」と警告しました。