火災は拡大を続け、2万人に避難命令が出る事態に。
ロサンゼルス郡消防署長 「けさの時点で鎮火率は7%。3983エーカー(約16平方キロメートル)が焼けた。これは一晩で39%の増加だ」
夜空をオレンジ色に染め上げる炎。東京・中野区に匹敵する面積まで燃え広がっています。
アメリカ西海岸、ロサンゼルスの郊外に位置するマリブ。多くのセレブが暮らす町で、山火事が猛威を振るっています。
9日の夜に発生した山火事は強風にあおられて急速に拡大。炎は住宅街の一部をのみ込みました。
地元住民 「脱出するには、車で火の輪くぐりをしないといけなかった」
その後も火の勢いは収まらず、次々と建物が焼かれていきます。被害を大きくしているのが現地で「悪魔の風」と呼ばれる「サンタアナの風」です。
この時期特有の乾いた季節風でロサンゼルスでは事故も発生。警察のヘリコプターが強風でバランスを崩して落下。2人が軽傷を負ったのでした。
ロサンゼルス郡消防署長 「峠を越えたとは思っていない。風向きが変われば、また難しい局面となる可能性がある」
気象当局によると、今後、風は弱まるものの乾燥は続くとみられていて、火災が収束する兆しは見えていません。
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