視聴者の疑問に答える「みんなのハテナ」です。今回は「道の駅」です。道の駅は24時間無料で利用できる駐車場やトイレがあり、道路や地域の情報を発信したり特産品を販売したりしています。
岡山県には17カ所、香川県には18カ所、全国では1221カ所あります。香川県で人気の道の駅2カ所で聞いてきました。
香川県綾川町の国道32号線沿いにある「道の駅滝宮」です。1998年4月にオープンし、約150台分の駐車場と道路や観光の情報発信施設があります。
人気なのは、2021年4月にリニューアルオープンした物販施設・綾川町うどん会館で、県内外から多くの人が訪れています。
疑問に答えていただくのは道の駅滝宮の売店の店長、中山雅登さんです。
なぜ道の駅なの?(岡山・和気町 えーちゃんママ 39歳)
(道の駅滝宮/中山雅登 売店店長)
「鉄道に駅があるように道路に駅があってもいいんじゃないかという発想がもともと。まず道の駅が目的地になってそこから近隣に足を運んでもらうとか、道の駅で観光情報を仕入れたりとかハブ(中心)的なところでいうとかなり充実した駅らしい機能が徐々に備わってきたのではないか」
どこが運営しているの?(丸亀市 khじいちゃん 63歳)
(道の駅滝宮/中山雅登 売店店長)
「基本的には地方行政(自治体)が運営している。そこから指定管理というシステムで委託を受けた、(道の駅)滝宮では民間企業がやっているし、公社とか第三セクターとか道の駅それぞれによって違う。(Q.綾川町がどちらに委託?)綾川町から(道の駅滝宮の)指定管理を受けているのは穴吹エンタープライズ」
同じ敷地にありますが、いわゆる「道の駅」とそれ以外の物販施設は設置者が違うそうです。
(道の駅滝宮/中山雅登 売店店長)
「国土交通省が整備した道の駅はここからグレーチング、溝を引いているがそこから北側、国道32号線側がいわゆる道の駅滝宮、そこから南側は当時、農林水産省の補助を受けた、いわゆる地産地消施設が綾川町うどん会館といって当時の綾南町、今の綾川町の管理。道の駅のトイレが壊れている、割れましたとかいう場合は国土交通省に連絡する。建物(うどん会館)側で大きい修繕があるときは綾川町に相談する」
(記者リポート)
「香川県綾川町滝宮は讃岐うどん発祥の地と言われています。こちらはお土産のコーナーですが、100種類以上のうどんをそろえています」
その土地ならではの特産品を買うことができるのも「道の駅」の魅力ですよね。
「お薦めスポットは?」(備前市 バンビーノまん 55歳)
(道の駅滝宮/中山雅登 売店店長)
「おすすめスポットは、今から年が明けて1月からイチゴ農園を併設しているのでイチゴ狩りができるところ、産直はJA香川県の直営で県内一円から商品が集まるところと、県外のファーマーズマーケットと提携で県外のフェアで沖縄とか東北の方とかいろんなところから商品が集まってくる」
野菜や果物、花などを販売するJA香川県のファーマーズマーケット、讃さん広場滝宮店です。
香川県内の組合員から毎日、農産物が出荷され、午前9時の開店直後から多くの人が買い求めます。
加工品や日持ちする物を除いて、売れ残った場合は毎日、組合員が持ち帰っているため、常に新鮮な品ぞろえです。値札のシールには生産者の名前が印刷されていて金額は、ばらばらです。
そこで、こんな疑問が―
なぜ安く提供できるの?(岡山市 かぇるん 57歳)
(道の駅滝宮/中山雅登 売店店長)
「市場や中間の卸売業者が入らない。価格も生産者が決めているので日数的にも新鮮な物が並ぶし、価格的にも中間マージンがないので安いと思う」
温泉施設付きの道の駅は?(岡山市 o-keiko 59歳)
徳島県との県境近く、三豊市財田町の県道5号線と国道32号線の交差点にある「道の駅たからだの里さいた」です。1999年4月にオープンし、「たからだの里」という会社が三豊市から委託を受けて運営しています。
三豊市の生産者が出荷する産直コーナーが好評で、午後になると売り切れて空いた棚が目立ちます。さらに道の駅としては珍しい施設があるんです。
(たからだの里/行成大介 課長)
「もともと温泉が先にできていて後から道の駅ができた形。もともと老人ホームがあってそのために温泉を掘って、そこから一般客にも利用していただこうと環の湯がオープンしたのが始まり」
道の駅の物販施設から坂を上がったところにある温泉施設、環の湯。道の駅ができる4年前の1995年10月から営業しています。リピーターが多く、年間約13万人が利用しているそうです。
(記者リポート)
「こちらの露天風呂の泉質はアルカリ性の炭酸水素ナトリウム泉です。手を入れてみるとぬるぬるして温かくてとても気持ちがいいです。保温効果と美肌効果があるそうです」
(たからだの里/行成大介 課長)
「(産直コーナーで)買い物をした後でゆっくりお風呂に入っていただく、お風呂の後に買い物をして帰っていただく施設になっているのでぜひ両方利用してほしい」
駐車場で車中泊していいの?(津山市 わわっち 54歳)
(たからだの里/行成大介 課長)
「原則、車中泊はNGだが、車中泊ができる専用スペースのRVパークという施設があるのでぜひ利用してほしい。最近はやりのキャンピングカーの電源設備が自由に使える施設なので車旅をする方はぜひ利用してほしい」
たからだの里さいたには最大22人が泊まれる「湯の谷荘」という宿泊施設もあります。温泉があって宿泊も可能、利用者の多様なニーズに応えて道の駅はどんどん進化しています。