韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領の拘束を巡って令状期限が6日に迫るなか、大統領側と捜査側の対立が強まっています。
大統領側が「違法な拘束令状だ」として執行の不許可を求めたことについて、ソウル西部地裁は5日に申し立てを棄却しました。
大統領側の弁護団は「棄却が令状の適法性を意味するわけではない」と反発し、最高裁への再抗告を検討するとしています。
また、大統領側は3日に拘束令状の執行を試みた際に「警護職員に対し暴行を加えた」などとして警察などによる捜査本部の関係者150人を刑事告発する方針を明らかにしました。
拘束令状の執行期限が6日に迫るなか、捜査当局を牽制(けんせい)する狙いとみられます。
5日、ソウルのほぼ全域に大雪注意報が出されるなか、大統領公邸では鉄条網を設置して「籠城(ろうじょう)作戦」に備える様子がみられました。
双方の激しい駆け引きが続いています。