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母失った経験を次の世代に 能登の子どもたちの心のケア【阪神大震災30年】

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 震災では573人の子どもが親を失いました。当時、母親を亡くした女性は今、東日本大震災や能登半島地震で被災した子どもたちと交流を続けています。

震災で母を亡くした福井友利さん(34) 「どれだけの年月が経っても、お母さんに会いたいと思う」

 4歳の時に母親を亡くした福井友利さんは当時、震災遺児の心のケアをする施設に通っていました。

 今は施設の活動に参加し、能登半島地震で母親と祖母を亡くした林娃月さん(13)と出会いました。

能登の地震で母と祖母を亡くした林娃月さん 「地震が起きてすぐの時はすごく寂しくて、今でもお母さんのことは毎日思い出す」

 同じ境遇の人には感情を吐き出せたという友利さんは、一人じゃないと感じてもらいたいと話します。

震災で母を亡くした福井友利さん 「(お弁当を)周りの友達がお母さんに作ってもらってて、うらやましかった」

能登の地震で母と祖母を亡くした林娃月さん 「大切な人を亡くした人にしか分からない何かがあるんだとは思ってて、それを分かち合える感じがします」

 能登半島地震では10人の子どもが親を失いました。

 孤立も懸念されるなか、大人になった遺児たちが支え続けます。

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