来月6日から「春の全国交通安全運動」が始まります。警察庁は「子どもを含む歩行者の安全確保」を重点的に呼び掛ける方針です。
警察庁によりますと、2020年から2024年にかけて、交通事故の死傷者で「歩行中」で年齢別に最も多いのは7歳の3436人となっています。
「歩行中」の児童の死亡や重傷事故は、新学期の4月から6月にかけての期間が増加傾向にあります。
小学校など新しい環境で不慣れな道や交通手段を使って通学するようになることなどが一因と考えられます。
実際に「歩行中」の事故の通行目的で幼児は「遊戯」が最も多くなっていますが、児童は「下校」となっています。
また、幼児・児童ともに死亡・重傷事故のきっかけとなった法令違反などでは「飛び出し」が一番多くなっています。
こうしたことから、警察庁は今年の「春の全国交通安全運動」の重点目標として「子どもを含む歩行者の安全確保」などを掲げていて、正しい横断歩道の渡り方など交通安全に向けた取り組みを強化していくとしています。