107人が死亡したJR福知山線の脱線事故から今月25日で20年です。兵庫県尼崎市の事故現場では犠牲者を悼み、祈りが捧げられました。
(小原隆史記者報告) 追悼慰霊式は、事故現場に整備された「祈りの杜」で営まれ、遺族や負傷者、JR西日本の役員などおよそ330人が参列しました。
2005年4月25日、JR福知山線の快速電車が脱線し、マンションに衝突。乗客106人と運転士が死亡、562人がけがをしました。
事故が発生した午前9時18分に多くの人が手を合わせて黙祷(もくとう)しました。
夫を亡くした原口佳代さん 「彼を本当にきょう身近に感じて、(電車に)乗ってよかったなと思います」 「(Q.JR西日本に思うことは?)私たちの声をどんどん下の社員も聞けるような、語り継げるようにしてもらったらありがたい」
JR西日本の長谷川社長は「事故の事実や反省、教訓を後世に継承し、安全な鉄道を築くことを誓う」と話しました。
事故から20年。遺族らが高齢化し、風化をいかに防いでいくかが課題となっています。