物価高のなか、対抗策として注目の“増量”グルメ。お得な現場を取材しました。
■物価高に対抗“増量グルメ”
ごはんの上にネギトロをどっさりと盛り付け、通常の2倍に増量した「ネギトロ2倍盛り丼」です。価格は980円と1000円を切っています。
80代の人 「おいしそうで良い、すごく安い。買いましょう、安いよ。お得感がある、1人で食べきれないほどある」
東京の松坂屋上野店で開催中のイベント、いつもより増量の“マシマシグルメ”。
物価高のゴールデンウィーク、増量グルメの狙いは…。
松坂屋上野店 食品担当 真殿純平さん 「食料品が身近なところで消費者も上がったなと実感することが非常に多いと思うので、その食料品で逆にこういう企画をすることで、お客様により喜んでもらえるのではないかと」
牛カツと黒毛和牛のカルビをミックスした弁当は、通常は牛カツが4枚入って値段は1674円です。そこに牛カツ2枚を増量。合わせて6枚になっても、値段は変わらず1674円のままです。
今年のゴールデンウィークは自宅で過ごすという人も多いなか、家族でシェアできる“増量グルメ”が好評なんです。
60代の人 「夫が肉弁当を食べたいと言って2枚増えていたのでお得感がある」 「(Q.夫が食べる?)たぶん半分こ」
さらに、コメの価格が16週連続で値上がりしているなか、ご飯がメインの増量グルメも。
横浜中華街の老舗「聘珍樓」からは、秋田県産のあきたこまちを使った五目炒飯。200グラムにつき100グラムを増量。つまり1.5倍に。
五目炒飯を購入した人(80代) 「安いわよ。この高い時期にコメを買うより、独り者だからこういう方がずっと安く済む。作ってあるから光熱費もかからない、お買い得」
■お得&絶品“肉料理”に行列
ゴールデンウィークを近場で安く楽しみたいという人たちが集まるイベントも。東京・お台場で開催中なのは、全国のブランド牛などが堪能できる肉フェスです。
今年で12年目を迎えるなか、ステーキの価格はスタート当時から変わらず、どれも1400円と据え置き。さらに、ボリュームを増やすことでコスパがアップ。
カラッと揚がったカツの中身はピンク色のレアに仕上げた和牛です。精肉店が作る「和牛レアカツ」は、塩とわさびでいただきます。
横浜から来た男性は職場の同僚と一緒に連休のレジャーを近場で満喫。
横浜から来た人(20代) 「肉、皆好きなので、関東で近場でやっている所で肉フェスを見つけて、ゴールデンウィークで11連休なので来た。1000円台で食べられるのはなかなかないと思うので、ありがたい」
精肉も物価高の波が押し寄せるなか、価格据え置きで提供できる訳は…。
玉川精肉店 中村貴之店長 「採算度外視でやっている。色んな輸送コストをカットしたり、できる限りのことはやっている」
たっぷりのネギとともに分厚くジューシーなハラミステーキを贅沢に味わえる一品も。
アメリカ ブライアンさん 「ネギだくはらみステーキ」
日本の絶品肉料理に外国人観光客たちも舌鼓。
アメリカ アンドリューさん 「うまー」
アメリカ ブライアンさん 「おいしすぎるね。噛み応えがあるけど柔らかい。トッピングのネギとすごく合う。3年連続でゴールデンウィークに来ているんだ」
肉フェスはゴールデンウィーク最終日の来月6日まで開催しています。