最大11連休のゴールデンウィーク、なかでも29日は行楽日和となりました。観光地には大行列ができていました。
■GWなのに北海道は“雪景色”
ツクシ、そして桜に積もるのは雪。初夏を目前にしたゴールデンウィーク、まさかの大雪です。
バス運転手 「もう5月だから春始まらないでしょ」
札幌市から来た人 「結構、雪景色で驚いている」 「真冬の格好に戻りました」
季節外れの大雪となったのは北海道。山間の峠道はすっかり雪景色に。帯広市など平野部でも雪が降りしきります。
札幌市から来た人 「タイヤ交換もまだしていなかったので良かった。雪と桜も珍しいので、帰る前に見に来た。きれいで良かった」
帯広空港では10センチの積雪を観測。4月下旬に10センチ以上の雪が積もるのは9年ぶりのことです。
動画撮影者 「ようやく春だと思っていたら、朝起きたら雪が降っていた。(GWに降ったのは)何年かは覚えてないけど、かなり久しぶり」
■無料バイキング&野菜詰め放題
関東はお出掛け日和となりました。オープン前から長い行列でにぎわう群馬県のとあるテーマパーク。皆さんのお目当ては…。
群馬が生産量日本一を誇る“こんにゃく”。ここ「こんにゃくパーク」では、無料でこんにゃくの様々な工場見学や、工場見学の後は田楽やこんにゃくバーベキュー、こんにゃくスイーツのバイキング。全部“無料”です。
埼玉県から来た人 「こんにゃくのかき揚げ、パリパリ。(他は)食感が似ているからかき揚げがおいしい」 「おでんのこんにゃく、タレがおいしかった」
三重県から来た人 「どうやって無料で成り立ってるのか。こんにゃくのこういうお料理は食べたことないので、楽しみだったのでたくさん食べます」
こんにゃくやゼリーの詰め放題も600円で。
長野県から来た子ども 「もういい?」 母 「もっともっと」
物価高のゴールデンウィーク、ひときわ人気を集めるのが…。家計にうれしいキャベツ抱え放題は500円。新鮮な野菜を30トン放出。抱きかかえた分だけ持ち帰れます。物価高から家計を守るため、母が体を張ります。
40代の人 「もう少しかわいく持ちたかったけど。8個頑張りました。パパだったらもっと持てたかも」
フルーツや野菜の詰め放題ではイモで周りをガードしながら、空いたスペースにミカンを押し込む作戦です。
娘 「もう入らないから!」
子どもの制止を振り切り、ここでも家計を預かる母が意地を見せます。
母 「落ちなければいい!」 「良かったです!めっちゃ助かります。物価高なので」
止まらないコメの値上がりのなか、無料のこんにゃく入り米の試食も…。こんにゃくが入り、もちもち感が増した米は絶品です。
埼玉県から来た人 「カロリー少ないっぽい。おいしいです!」
三重県から来た人 「すごいですね。(米が無料)あり得ない」
お土産など物販も売れているので、これだけ無料でもしっかり採算は取れているそうです。
■増える“泊食分離” 草津温泉
日本屈指の温泉地・草津でも、新たなトレンドが。
お豆の小宿 花いんげん 水出清子女将 「夕食を出さない旅館が増えてきた」
高騰する宿泊費を少しでも抑えるべく、別の場所で食事を取る客、つまり“泊食分離”の客が増えていました。
茨城から来た人 「素泊まりの方が安い。その分、他の所で食べた方が自由が利いていいかなと。宿のご飯もいいけど、行ってから決めたい」 「歩きながら見つけても楽しいかなと」
釜飯が売りの飲食店。実際、夕食の時間帯は宿の浴衣を着た人でにぎわいます。
神奈川から来た人 「食事付いているのと付いていないのだとやっぱり金額も結構変わる。その分の金額で好きなものを食べたい」
秋田から来た人 「食べ歩きたいなと思って、ホテルは素泊まりで」
草津湯畑まんてん 尾身青耶店長代理 「6、7割が浴衣を着て来店する。ファミリー層が増えている」
実はこの“泊食分離”、宿側にもメリットがあります。
お豆の小宿 花いんげん 水出清子女将 「ホテルでゆっくり浴衣を着ながら食事を楽しむのが昔ながらの文化。(夕飯は)板前を用意しないといけない。仲居を頼まないといけない。今の当館の状況では無理だと思う」
人手不足の折、人件費を削減でき、スタッフを探す手間も省けます。9年前オープンした「お豆の小宿 花いんげん」は食事は朝食のみ、夕食は出さない宿として人気を集め、ゴールデンウィークも予約は満室です。
お豆の小宿 花いんげん 水出清子女将 「草津温泉は温泉が良いので、ゆっくり風呂につかって、街の中を手をつなぎながら散歩して、当館でゆっくり休んでもらえれば」