アメリカのFRB(連邦準備制度理事会)は政策金利を3会合連続で据え置きました。パウエル議長はトランプ政権の関税政策が続けばインフレや失業率の上昇を招くと指摘しました。
FRB パウエル議長 「もし大幅な関税引き上げが継続されれば、インフレ率の上昇、経済成長の減速、失業率の増加を引き起こす可能性が高い」
FRBはトランプ政権の関税政策によるインフレや景気への懸念が広がるなか、経済の見通しについて「不確実性がさらに高まっている」と強調しました。
今後の状況を慎重に見極めるため、3会合連続で政策金利を据え置きました。
トランプ大統領はFRBに対して繰り返し利下げを要求し、パウエル議長に対して解任もちらつかせるなど圧力を強めています。
パウエル議長は会見で「利下げを急ぐ必要はない」と強調しました。
利下げを要求するトランプ大統領の発言に対しては「最大雇用と物価の安定を促進するため、私たちの業務には一切、影響しない」と述べました。
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