視聴者の皆さんの疑問に答える「みんなのハテナ」。今回のテーマは「ご当地キャラクター」です。
かわいらしい見た目や個性あふれる姿などで地域を元気にする「ご当地キャラクター」。5月11日は「ご・とう・ち」の語呂合わせでご当地キャラの日に定められています。
ご当地キャラはいつから?(高松市 さくらぱん 37歳)
答えてくれたのは、滋賀県彦根市に本部がある一般社団法人日本ご当地キャラクター協会の荒川深冊代表理事です。
(日本ご当地キャラクター協会/荒川深冊 代表理事)
「一般的に言われているのは、国体のキャラクターが初めて誕生したのが、群馬の国体のとき。(それが)始まりだと言われている」
荒川さんによると、日本初のご当地キャラは1983年に群馬県で開かれた国体のマスコット「ぐんまちゃん」だそうです。
その後、2006年に滋賀県彦根市に「ひこにゃん」が誕生。全国でも話題となり、各地でご当地キャラが誕生する火付け役になったそうです。
(日本ご当地キャラクター協会/荒川深冊 代表理事)
「(Q.ひこにゃんブームは最初から?)最初登場当時はそうでもなかったんですけど、県外の方から彦根っていうと、あのかわいい猫のキャラクターだよね、ひこにゃんねって言われるようになって、それでうちのキャラクターかわいいんじゃね、人気あるんじゃねってなって、盛り上がっていった」
ちなみに日本ご当地キャラクター協会では、ご当地キャラの「定義」を独自で定めています。
(日本ご当地キャラクター協会/荒川深冊 代表理事)
「一番重要なのは、ある特定の地域というのが大事であって、全国展開されているような、企業とかはご当地キャラには入らない」
協会が定める定義は、ご当地キャラはある特定の地域や特産物などをPRする目的で誕生し、愛を持って地元活性化を達成しようとしていること。
イラストではなく実物があり、人の皮膚に似たような外観がないことの2つです。
また地域のことをPRするキャラクターであれば企業や団体のものでも問題ないということです。
全国にどのくらいいるの?(倉敷市 かおるはる 43歳)
(日本ご当地キャラクター協会/荒川深冊 代表理事)
「我々が認識している数が正確ではないというのが事実で、登録していただいてるキャラクターは600ぐらいいるんですけど、登録されていないキャラとなると2000とか3000とか」
日本ご当地キャラクター協会では、全国多種多様なキャラクターの活動をサポートしようと登録制度を行っています。登録数は現在全国で約650件です。
岡山県では岡山市のイメージキャラクター「ミコロ」「ハコロ」や、総社市のイメージキャラクターで2016年のゆるキャラグランプリで3位に輝いた「チュッピー」など9のキャラクター。
香川県では県民のソウルフードうどんを模した「うどん脳」など8つのキャラクターが登録されています。
そんな中、視聴者の方からはこんな思いが……
ももっちの知名度を上げて!(倉敷市 あちゃ 29歳)
岡山県の公式マスコット「ももっち」です。
(岡山県 公聴広報課/戸川真由美 課長)
「誕生の経緯は、2005年に岡山で『晴れの国おかやま国体』があったのですが、その時のマスコットキャラクターとして公募されて、ももっちが選ばれたのが最初」
岡山国体のPRキャラクターとして2002年に誕生した「ももっち」。桃太郎がイメージのももっちは、国体を盛り上げるため、県の「顔」としてさまざまな場所でPR活動を行いました。
そして国体が終わったときに「ももっちを残してほしい!」という県民の声などもあり、2006年4月から現在まで岡山県の公式マスコットとして活躍しています。
そんなももっちの現在の活動は。
(岡山県 公聴広報課/戸川真由美 課長)
「県内でのイベントで、例えば岡山マラソンでの応援や県外で観光PRに活躍したり、国外でも香港や台湾とかではフルーツをPRする時にもももっちが活躍してくれている」
岡山県によると、当時ももっちの名前募集には約6万5000もの応募があり、名前の最終候補には「キラたろう」や「キラリン」「ももたん」などがあったそうです。
県内外で活躍するももっちですが、特技は「手を振ること」。ももっちの使命は、岡山県を盛り上げもっと多くの人に知ってもらうこと。岡山県と言えば「ももっち」となるように県民の皆さんと一緒に頑張りたいとしています。
(岡山県 公聴広報課/戸川真由美 課長)
「県のPR、認知度・魅力度向上につながればということで、多くの方に使っていただくというのが目標なので今後も引き続きたくさんの人に使っていただけるように」