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両陛下が即位後初の広島訪問 戦後80年 被爆者らと懇談

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 戦後80年の戦没者慰霊のため、広島県を訪問されている天皇皇后両陛下。19日午後から原爆資料館で被爆者らと懇談されています。

■両陛下 即位後初の広島訪問

 待ちわびる人々の前に両陛下のお姿が見えます。広島県を訪問されるのは即位後、初めてのことです。

 その後に見学されたのは被爆遺構展示館です。

 陛下が興味を示されたのは被爆当時の町の遺構で、令和になってから掘削調査を行ったところ、原爆の跡が残る住居などが発見されたということです。

 続いて、原爆資料館では街並みの写真の前で足を止め、被爆からわずか3日で電車が走ったことに陛下は「愛子と3人で映像を見ました」と話されました。

 また、午後からは被爆者や語り部らと、ご懇談。

■愛子さまが中学校時代につづったこと

 19日、両陛下が訪問された平和公園の80年前の姿。大勢の命が奪われたこの場所を歴代の天皇が何度も訪問しています。

 昭和天皇は原爆投下の2年後に広島県を訪問。

アメリカでの放送(1947年) 「天皇を一目見ようと熱狂する群衆を制止するのに警察は苦労しています。どの男たちも我先にという感じで、レディーファーストなどありません」

 印象的なのは帽子を取って人々にあいさつをされる姿です。

 その2年後には皇太子時代の上皇さまが広島県をご訪問。学生服姿で爆心地近くへ…。

当時15歳の上皇さま 1949年 「皆さんの中には大切な両親あるいはきょうだいと別れられた方も多いことと思い、その惨劇に二度と人類をおとしめぬよう、大きな力とならなければならないと思います」

 当時15歳の平和への想い。愛子さまもまた同じ年ごろ、中学3年の修学旅行で広島県を訪問されています。その体験をつづった文集。

愛子さまの卒業文集(当時15歳) 「原爆ドームを目の前にした私は突然、足が動かなくなった。まるで七十一年前の八月六日その日その場に自分がいるように思えた。『平和』についてさらに考えを深めたいときには、また広島を訪れたい。きっと答えの手がかりが何か見つかるだろう」

 両陛下の今回の訪問は2日間で、20日は原爆養護ホームで入所者と懇談される予定です。

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