選択的夫婦別姓の導入を巡り、与野党は今の国会での結論を先送りすることで合意しました。
立憲民主党 黒岩衆議院議員 「自民党が時間をやっぱり先送ってきた。その根本には自民党内で意見がまとめられないと、30年来のこの問題をいまだに集約できない。それは公党として責任ある態度ではない」
衆議院の法務委員会では立憲民主党と国民民主党がそれぞれ提出した導入に賛成する法案と、日本維新の会が提出した旧姓を使いやすくする法案が審議されています。
立憲民主党は「この国会で一定の結論を得るべきだ」として採決を提案していましたが、自民党が反対したほか、国民民主党も難色を示して見送られることになりました。
与野党は19日、衆議院法務委員会の理事懇談会で「できる限り速やかに合意を得ることを目指し、秋の臨時国会で審議する」ことを申し合わせました。
立憲民主党の黒岩議員は「一歩前進だと思うが、自民党も責任を持って次の国会に臨んでほしい」と強調しました。
この国会では立憲民主党が法案審議を取り仕切る委員長ポストを獲得したことから、制度の実現に期待する声も高まっていましたが、結論は得られませんでした。