観測した揺れは474回。すでに過去の群発地震を超えました。子どもたちの様子にも変化が出ていると言い、不安の声が。
■“地震474回”子どもに変化
防災無線 「震度4の地震が発生しました。落ち着いて行動して下さい」
鹿児島県のトカラ列島近海で頻発している地震。トカラ列島近海の26日までの震度1以上の地震は474回。最大震度4の揺れが6回も発生した悪石島では…。
子どもたちは地震に備え、ヘルメットをかぶりながら授業を受け続けています。頻発する地震に学校では変化が…。
悪石島学園 當房芳朗校長 「1人の子どもは熱で休んでいる子がいたり、一人ひとり声を掛けるとやっぱり元気がない。ちょっと疲れている様子が見られる子が多い」
4年前、悪石島の4割が島外避難をする事態になっていた時には、トカラ列島近海では1カ月間で308回の地震を観測。今回はそれを上回る6日間で470回超えの早く多いペースに専門家は…。
鹿児島大学 井村隆介准教授 「今回、地震の起こっている回数が多いが、地震のエネルギーの放出のされ方からすると、特別なことが起こっている状況ではない。大きい小さいということから考えると、数年おきに観測されていた群発地震と大きな変わりはない」
■今後の見通しについて
井村隆介准教授 「長くても何カ月もではなくて、1カ月ぐらいはあるかもしれない。マグニチュードが大きい地震は起こらないで小さな地震はたくさん起こる。(今回は)小さな地震で(エネルギーが)放出されている」
気象台はしばらく地震活動が継続するとみていて、地震への注意と万全の備えを呼び掛けています。