県民の盛り上がりを可視化します。サッカーJ1ファジアーノ岡山のサポーターやプロスポーツチームなどで作る団体が、岡山県での新しいスタジアム建設に向けた署名活動を始めました。
26日、JR岡山駅や倉敷駅など合わせて3カ所で、岡山での新スタジアム建設に向けた署名活動が始まりました。
署名を集めるのは24日に発足した「新スタジアムの整備を推進する会」です。岡山大学の那須保友学長が会の代表を務めます。
構成団体は7団体で、ファジアーノ岡山とそのサポーター団体のほか、女子サッカーの岡山湯郷ベルや県ラグビー協会など。また県商工会議所連合会や県農業協同組合中央会なども後援団体となっています。
初のJ1を戦う今シーズン、JFE晴れの国スタジアムで行われたファジアーノのホーム戦はここまで全試合でホームエリアのチケットが完売。
ホームだけでなくアウェイサポーターにとってもチケットが手に入らない「見たくても見られない状況」となっています。
この状況を踏まえ5月、ファジアーノ岡山のサポーター団体「GATE10ユニオン」が、岡山県とクラブに対し新スタジアム建設への具体的な議論などを求める要望書を提出しました。
サポーター団体は2022年からサポーターが議論する場を設けるなど、新スタジアム建設に向けた活動を行ってきました。
岡山県の伊原木隆太知事は署名活動が始まることを受けて、「盛り上がりを可視化する手段になる」としています。
(岡山県/伊原木隆太 知事)
「どれくらいの県民の皆さんが賛同されているのかはすごく大事になる。私としてもどれくらいの署名が集まるのか注視していきたい」
「推進する会」によりますと、目標とする署名数は掲げず、集めた署名は要望書とともに岡山県と県議会に提出するとしています。
2010年にファジアーノの練習場新設を求めて行った署名活動には約28万人の署名が集まりました。
署名活動は9月末まで行う予定で、試合会場のほかインターネットなどでも署名を受け付けています。
(新スタジアムの整備を推進する会/河野良亮さん)
「3カ月間の長丁場にはなるけど、県内の全市町村に行っていろんなところで我々の思いを直接伝えていきたい」