気象庁は24日の午前10時までに鹿児島県トカラ列島近海で最大震度1以上の地震を327回観測したと発表しました。
気象庁によりますと、鹿児島県のトカラ列島近海では21日早朝から地震活動が活発になり、24日午前10時までに最大震度1以上の地震を327回観測したということです。
このうち最大規模の地震は22日午後5時15分に発生したマグニチュード5.1の地震で、鹿児島県十島村で震度4を観測しました。
鹿児島大学 中尾茂教授 「今回(の地震)と全く同じ地域というのは1995年が初めで、その後、2021年、2023年ということになるわけですが、その周辺は1995年以降、3回か4回ぐらい群発地震活動は起こっている」
こうした過去の群発地震では、おおむね10日間から2週間ほど地震活動が活発で、それ以降は地震の発生回数が減少する傾向がみられたということです。
その一方、過去の事例を踏まえると、今後の地震への注意も必要だとしています。
鹿児島大学 中尾茂教授 「我々の経験でいくと、マグニチュード6クラスの地震が起きたというのが2021年の12月にありますので、今後それぐらいの地震が起きる可能性はある」
SNSなどでは「トカラ列島で地震が起きた後に日本国内で大地震が起きる」といった投稿が拡散していることを受け、「一つの群発地震と遠く離れた大きな地震が物理的に関係があるのか関連付けるのは難しい」として、科学的根拠に基づいていないとの見解を示しました。