2023年3月に岡山空港でNHKが運航を委託していたヘリコプターが着陸の際にバランスを崩し、1人が軽傷を負った事故について、国の運輸安全委員会が調査報告書を公表しました。
この事故は、2023年3月2日、NHKが運航を委託していた会社オールニッポンヘリコプターのヘリコプターが着陸の際に機体を損傷し、乗っていた機長ら3人のうちカメラマン1人が軽傷を負ったものです。
運輸安全委員会はへリコプターが地面に着いて再び浮上し、その後、急激に右旋回しながら強い衝撃を伴って地面に下りたと分析しました。
原因については、まず、乱気流で機長の体が揺さぶられ、持っていた機体の上下を制御するレバーが動き、意図せず機体が浮いた可能性を指摘。
その後の右旋回については、機体に記録装置がなく明らかにできなかったとしています。
運輸安全委員会は再発防止策として、乱気流を受けて着陸する際のリスクを認識し、場合によっては着陸位置を変更することなどを挙げています。