難病に指定される「拡張型心筋症」について、再生医療のベンチャー企業などがiPS細胞を使った治験を開始したと発表しました。
再生医療のベンチャー企業「iHeart Japan」と東京女子医科大学は、拡張型心筋症の患者に対してiPS細胞から作り出した細胞のシートを心臓に張り付ける治験の1例目を実施したと発表しました。
拡張型心筋症は心臓が拡張して機能の低下を起こす難病で、根本的な治療法は心臓移植しかありません。
治験では、心臓移植に代わる治療として5層に重なった厚さ1ミリほどの細胞のシートを張り付け、治療のために必要な物質を分泌させるということです。
iHeart Japanは2027年までに合わせて10人の治験を行って有効性などを評価し、承認を目指していきたいとしています。