首都圏では11日、火災が相次ぎました。ちょうど同じ時間帯に火事が起きた東京と神奈川では、1週間続けて乾燥注意報が出されていました。
千葉県館山市では「野焼きから山林に燃え広がった」との通報があり、避難が呼び掛けられる事態となりました。火は午後5時41分に鎮圧されました。
東京都あきる野市では、秋川渓谷にも近い住宅地で煙が上がっていました。あちこちから水がかけられていたのは2階建ての木造住宅。真っ白な煙に覆われた2階部分はもう、屋根と柱しか残っていません。火は約2時間後に消し止められましたが、2人の死亡が確認されました。この家に住んでいた母親(100)と息子(75)、2人と連絡が取れていません。
ちょうど同じころ、神奈川の綾瀬市でも。飛び火したのか、道路沿いの2カ所に炎が見えます。取材班が到着すると真っ黒な煙が噴き出していました。上空は風が強いのか、煙がどんどん流されています。火元は自動車整備工場でした。「爆発音が聞こえた」との通報もあります。隣接する別の工場など、少なくとも9棟に燃え広がっているということです。