岡山県が管理する倉敷市の水門から海水が川に流れ込んだ問題で、県が水門の抜本的な改修を行う方針を決めたことが分かりました。
倉敷市玉島阿賀崎にある昭和水門は倉敷市、浅口市、里庄町を流域とする里見川の河口に1975年に設置されました。
2025年7月、周辺の農家で農作物が枯れているのが見つかり岡山県が調査したところ、水門が破損し、海水が里見川に流れ込んでいたことが分かりました。
周辺の川や農業用水では塩分濃度が基準を大きく上回っていて、県は、塩による被害だとみています。
県は、問題発覚後、水門の応急対策をしましたが再発防止には水をせき止める部分、「扉体」を交換する必要があると判断しました。
出水期を避けるため2026年10月に着工する見通しで2027年6月までの工事完了を目指します。
県は「施設の維持管理のしやすさも追求しながら安全安心を確保したい」としています。